台湾最大の起業家向けメディア BUSINESS NEXT独占取材 WAVENETがシリーズBの資金調達を完了、2年以内のIPOを目標に!マーケティングテクノロジー業界のMediaTekに目指す
控え目のWAVENETは珍しく、将来の重要な目標として、2年以内に台湾株式市場への上場を目指すことを明らかにしました。
MarTech企業であるWAVENETは、最近300万米ドル(約4億8百万円)のシリーズB資金調達ラウンドを完了しました。創業者でありCEOでもあるTim Hsuは、「我々の将来の目標は明確で、2年以内にIPOすることです、そしてIPOは台湾をメインに考えています」と述べていました。
WAVENETの今回の主な出資者は、SaaSや教育分野に特化したシリコンバレーのファンド、Cornerstone Asset Holdingsです。
ファンドの資金調達額は確かに規模大きくないが、WAVENETの主眼は、北米市場開拓のための投資家の支援にあります。今回の資金調達により、WAVENETは日本と北米にいっそう積極的に進出し、クロスボーダーのコマース開発チームやデータ分析チームの採用を拡大する見込みです。 特に、データ分析チームの人員を2倍以上に増やす予定です。
Cornerstone Asset Holdingsによると、ポストコロナ時代には、B2BビジネスのマーケティングとB2CまたはC2CのEコマースの両方が、トラフィックプラットフォームへの依存度を高めると述べています。 WAVENETは、アドテクノロジーからマーテックへの統合的な優位性と、充実した代理店展開により、北米はもちろん、世界中のどの市場にもシームレスにアクセスすることが可能です。
WAVENETは2つの主要製品ビジネスを展開し、 マーケティングテクノロジー業界のMediaTekに目指します。
WAVENETの傘下には、大きく分けて2つのサービス事業があります。一つは広告宣伝事業で、FacebookやGoogle、Twitterなどのプラットフォームでの広告出稿をサポートしています。もう一つはSaaS事業で、WAVENETは自社でOrcaシステムを開発し、他のMarTech企業の技術を組み合わせて、会員リマーケティングやオーディエンス分析、ソーシャルリスニングなどを行っています。また、B2Bのお客様向けのグローバルなマーケティング活動にも、OcraProのシステムが導入されています。
WAVENETは、広告トラフィック事業において、LGハウスホールド&ヘルスケア、台湾のYANNICK、香港ギフト&プレミアムフェア、マレーシアのAhHuatコーヒーなどの海外顧客を持ち、SaaSシステムにおいては中華電信、台酒(TTL)などの顧客を有しています。
「マーケティングテクノロジーのMediaTek として、お客様にとって必要不可欠なパーツになりたいと考えています。」 WAVENETが提供するマーケティングテクノロジーは、高い拡張性と柔軟な連携性が大きな特徴ですとTim Hsuは語っています。「市場には、深く細かい技術を持ったプレーヤーがたくさんいて、お客様が望むサービスを選べるように、すべてのサービスと連携する必要があります。 結局のところ、お客さんが欲しいのは壁に穴を開けることであって、手にドリルを持つことではない。」
WAVENETの年間売上高は約2,000万米ドル(約27億2千万円)、SaaSサービスと広告事業の比率は1:2程度と推定され、将来的にSaaS事業と広告事業の比率を同程度にすることを目標としています。
海外への進出においては、WAVENETは中国市場で堅実に事業を続けている数少ない企業の1つです。また、マレーシアで22年の歴史を持つ広告代理店Singnan Communicationsを買収しました。これに加えて、日本での事業展開や、シリコンバレーの投資家が加わったことで北米での事業拡大が見込まれるなど、海外でのサービス展開も進めています。
BUSINESS NEXT担当編集:侯品如
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